「顔氏家廟碑」は、顔氏一族の事績を記し、父・顔惟貞(669~712)の廟に建立した碑。撰文も顔真卿(709~785)による。もっとも顔法の個性が現れた作品。「顔勤礼碑」に比しても「蚕頭燕尾」が一段と顕著で、縦画・横画の太さも均一になり、字の方形化もより進んでいる。老熟かつ無骨な書風ではあるが、全体に向勢による丸みがあり、柔らかさも感じさせる。原碑は摩耗・欠損がはなはだしく、本作のように傷みの少ないものは、重刻本であろう。
作品名 | 顔氏家廟碑 |
ふりがな | がんしかびょうひ |
作者 | 顔真卿 |
国名 | 中国 |
制作年 | 唐時代 建中元年(780)刻 |
寸法 | 248.5×170.0cm |
目録番号 | 拓整ー0022 |
「顔氏家廟碑」は、顔氏一族の事績を記し、父・顔惟貞(669~712)の廟に建立した碑。撰文も顔真卿(709~785)による。もっとも顔法の個性が現れた作品。「顔勤礼碑」に比しても「蚕頭燕尾」が一段と顕著で、縦画・横画の太さも均一になり、字の方形化もより進んでいる。老熟かつ無骨な書風ではあるが、全体に向勢による丸みがあり、柔らかさも感じさせる。原碑は摩耗・欠損がはなはだしく、本作のように傷みの少ないものは、重刻本であろう。