行書文語軸

ぎょうしょぶんごじく
     

郭尚先(1785~1832)は清の嘉慶年代(1796~1820)から道光年代(1821~1850)に活躍した人で、官は大理寺卿(警察次官)に至り、学問は広く、書画の鑑別にも精しかったといいます。書は特に行書に優れ、顔真卿(709~785)の「争坐位帖」を学びました。

この作品は顔真卿の大表作のひとつである「大唐中興頌」という磨崖碑の書について述べたものです。「千古の大字の冠と為す」と評し、その体勢の雄大でどっしりとした書風は、秦の李斯による篆書や漢の隷書を深く学んだところから来ているのだといっています。(漢字部 資料紹介 2011年3月号)

                                               
作品名行書文語軸
ふりがなぎょうしょぶんごじく
作者郭尚先
国名中国
制作年清時代中~後期
寸法78.3×35.4cm
目録番号4A-4281
釈文顔魯国書唯中興頌 為千古大字之冠其躰 勢寛博自秦篆漢隷 来 以川大兄属 郭尚先

郭尚先(1785~1832)は清の嘉慶年代(1796~1820)から道光年代(1821~1850)に活躍した人で、官は大理寺卿(警察次官)に至り、学問は広く、書画の鑑別にも精しかったといいます。書は特に行書に優れ、顔真卿(709~785)の「争坐位帖」を学びました。

この作品は顔真卿の大表作のひとつである「大唐中興頌」という磨崖碑の書について述べたものです。「千古の大字の冠と為す」と評し、その体勢の雄大でどっしりとした書風は、秦の李斯による篆書や漢の隷書を深く学んだところから来ているのだといっています。(漢字部 資料紹介 2011年3月号)

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