騎馬行旅図団扇

きばこうりょずだんせん
     

本作は、寒天のもと馬に乗り、従者を連れて旅する人物を描いている。旅の姿を題材とする「行旅図」は、山水画の一分野として多く作例があるが、本作は、人物を中心に描かれている。寒風を衝いて苦しい旅に立ちむかう姿は、世間の風向きに負けず、孤高を保つ文人の心意気を表現しているのであろう。画面上方の松のもまた、逆境に負けない精神の象徴である。

                                               
作品名騎馬行旅図団扇
ふりがなきばこうりょずだんせん
作者李家駿
国名中国
制作年不詳
寸法23.3.×23.5cm
目録番号1F-0109-1
釈文丙午新秋 写為紫翁尊兄大人法家教正 弟李家駿静〓甫

本作は、寒天のもと馬に乗り、従者を連れて旅する人物を描いている。旅の姿を題材とする「行旅図」は、山水画の一分野として多く作例があるが、本作は、人物を中心に描かれている。寒風を衝いて苦しい旅に立ちむかう姿は、世間の風向きに負けず、孤高を保つ文人の心意気を表現しているのであろう。画面上方の松のもまた、逆境に負けない精神の象徴である。

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