鼠葡萄図

ねずみぶどうず
     

高剣父(1879~1951)は名を崙、字を爵庭という。号の剣父で通った。広東省番禺県の人。日本に留学して西洋画を学び、伝統の中国絵画と日本洋画を融合する新文人画を提唱した。広東の画派である「嶺南派」を代表する人物。

鼠は、多産多子であることから、子孫繁栄の象徴とされる。葡萄も実を多くつけることから、両者の組み合わせは子孫繁栄の吉祥画題としてよく見られる。本作は、高剣父の署名があるものの、実作かどうかは疑問である。ただ、画風には中国絵画と西洋画の融合が見え、近代中国絵画の特徴がよく表れている。

                                               
作品名鼠葡萄図
ふりがなねずみぶどうず
作者高剣父
国名中国
制作年清末~民国
寸法79.0×31.7cm
目録番号4b-0196
釈文笑它両眼黒如 漆看尽世人 夢未醒 剣父戯写

高剣父(1879~1951)は名を崙、字を爵庭という。号の剣父で通った。広東省番禺県の人。日本に留学して西洋画を学び、伝統の中国絵画と日本洋画を融合する新文人画を提唱した。広東の画派である「嶺南派」を代表する人物。

鼠は、多産多子であることから、子孫繁栄の象徴とされる。葡萄も実を多くつけることから、両者の組み合わせは子孫繁栄の吉祥画題としてよく見られる。本作は、高剣父の署名があるものの、実作かどうかは疑問である。ただ、画風には中国絵画と西洋画の融合が見え、近代中国絵画の特徴がよく表れている。

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