篆書対聯-空間演出としての書-

以前、其の⑪では「蠟箋(ろうせん)」という紙についてお話ししました。今回は「蠟箋」に意味があるのではなく、篆書でおめでたい言葉を書いた掛軸(対聯)が飾り物として、書斎を飾る文房具と並列であるということがテーマです。書が鑑 […]

       

行書臨黄州寒食詩巻横披

清末~中華民国初期に活躍した書家・高邕(1850~1921)が蘇軾(1037~1101)の「黄州寒食詩巻」と、それに付された黄庭堅(1045~1105)の跋文を臨書したもの。字形や行全体が傾いているのは、「黄州寒食詩巻」 […]

       

山水図

戴熙(1801~1860)、字は醇士、号は鹿牀、浙江銭塘の人。書は純然たる帖学派を継承し、詩文も善くしたが、なにより正統的山水画の名手として名高い。最後は太平天国の侵攻に遇い入水自殺した。本作は、渇筆を多用した筆致に厳し […]

       

猗香亭図横披

程碒(1855~1941)は字を遠岑(えんしん)といい、清末民国初に揚州で活躍した画家です。幼い頃から画技を習い、特に山水画を得意としました。 本作は、民国初期の揚州で財を成した金融家である楊鴻慶(1821~1956)の […]

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