あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。2023年は「うさぎ年」ということで、新年1つ目の記事は観峰館が収蔵する「うさぎの絵」をご紹介します。
今回ご紹介する作品は王礼(1813?~1879?)の《香満一輪図》です。
うさぎは、古来より月の象徴とされます。日本では、うさぎは月でモチを搗(つ)きますが、中国では不老不死の仙薬を搗(つ)くとされることから、長寿の吉祥を表します。また、うさぎは多産なことから、子孫繁栄の意味も込められます。
本作のタイトルは、「桂花の香りが月に満ちる」の意で、やはり月とうさぎとの関わりを意識したものです。
作者の王礼は字を秋言といい、秋道人・蝸寄生などと号しました。
現在、バーチャル観峰館で「Webで復活!呉昌碩とその周辺展」と「蔵出し!源氏物語と百人一首」を開催しております。ぜひ観峰コレクションをホームページでお楽しみください。
また、2023年4月15日(土)から春季企画展を開催予定です。詳しくはホームページの展覧会をご覧ください。※観峰館は現在、資料調査/整理のため休館しております。