本日、観峰館オンライン講座「観峰先生の作品紹介(7)」を実施しました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
本日紹介した作品は《「日本習字の歌」額》です。昭和46年(1971)4月に揮毫した作品です。世間ではオイルショックのあった翌年で、日本経済が更に大きくなってゆくステップの時期といえました。
日本習字は創立から19年目を迎え、博多の事務所に加えて3月に京都本部を開設します。5月24日には、京都国際会館(京都市北区宝ヶ池)で「第1回全国書道錬成大講座」を開催、1,480人もの会員が全国から集いました。
この「日本習字の歌」は、日本習字のさらなる躍進の意味を込めて作られたものでしょう。作詞は公募されたものから選ばれ、作詞は福岡の高等学校校歌などを多く手掛けた森脇憲三氏です。
漢字とかなの線の太さの変化、字粒の大小などの対比が、若々しく軽やかで明るい曲をそのまま筆で表現したような、強弱を効かせたリズミカルな作品です。
一番から三番の歌詞は、脚韻がいくつもありますが、例えば各番の三行目中ほどの「文字」の「文」や、五行目の行末「道」などは書きぶりが重ならないように、表情に変化が加えられています。
一つの作品ということにとどまらず、それまでの観峰先生の積み重ねと、ここからさらに多くの人に「正しい美しい習字」を伝えていけるという喜びが詰まっているように感じられます。歌詞を読んで味わってみてください。
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