新館 特別展示室
秋季特別企画展「文人の行き交う街-近江商人が紡いだネットワーク-」
【展覧会概要】|【展示内容と主な展示作品】|【イベント情報】|【図録】|【メディア掲載情報】|【広報物】|【お得な情報】|【同時開催】|【動画】|【次回の展覧会】
【展覧会概要】
近江商人ゆかりの東近江・近江八幡地域は、江戸時代以降、多くの文人が訪れ、商人の旧家には、貴重な書画作品が伝来しています。特に江戸後期には、「幕末の三筆」の一人である貫名菘翁(ぬきな すうおう)を中心に、小林卓斎(こばやし たくさい)、巌谷一六(いわや いちろく)、野口小蘋(のぐち しょうひん)などの文人たちのネットワークが築かれていた痕跡(こんせき)をたどることができます。
この背景には、文人たちを支える商人たちの活動があり、同地域の文人たちの交流は、彼らが紡(つむ)いだものともいえます。また商人たちは、家業を通して故郷の寺院に様々な美術作品をもたらし、同地域には、京都などの近隣地域とは異なる文化が育ちました。
この展覧会は、地域の近江商人の末裔たちが大切に守り伝えてきた書画を通して、彼らが紡いだ文人たちの交流をたどります。同地域に伝わる知られざる文化財の数々を通して、この街の魅力を再発見してください!
2021年度秋季特別企画展「文人の行き交う街―近江商人が紡いだネットワーク―」出品作品リスト(252KB)
2021年度秋季特別企画展「文人の行き交う街―近江商人が紡いだネットワーク―」展示作品パンフレット(1.18MB)
【展示内容と主な展示作品】
第一章 商人と寺院
東近江・近江八幡地域の文化財には、商人の庇護により受け継がれてきたものも多い。特に寺院の什物の 集積は、商人たちの尽力によるところが大きい。
永源寺高野の九里氏や、五個荘川並の川嶋家など、地域所縁の寺院の所蔵品を紹介する。
第二章 貫名菘翁
貫名菘翁(1778~1863)は、江戸後期に活躍した書画家である。徳島に生まれ京都に居を構えてからは、私塾を開き、多くの門人を育成し、さまざまな文人と交流した。
菘翁たちは、たびたびこの地域を訪れているが、彼らの書画活動を支えたのは、同地域の商人たちであった。
第三章 巌谷一六
巌谷一六(1834~1905)は、「明治の三筆」の一人として知られる書家である。近江水口出身で、明治政府に早く出仕した。一六もまた、この地域にたびたび滞在し、多くの書を遺している。
また、明治を代表する画家の一人・野口小蘋(1847~1917)とも交流を重ね、ネットワークを築いていく。
第四章 文人の行き交う街
この地域は、近江商人の街として知られ、彼らの庇護の下で、多くの文人が逗留し、地域に書画を遺した。中には、書画の修行の場とする者や、商人でありながら文人活動を行う者もいた。文人たちはこの街を通して ネットワークを築き、その後の糧としたのである。
第五章 近江商人がもたらしたもの
商人たちは、商売による往来を通して、中国・明時代の書画など、多くの文化をもたらした。商人たちのネットワークによって、この地域には、すぐれた書画作品がもたらされ、書画家たちがその影響を受けた作品も多く遺されている。
▼10月19日(火)より後期展示になっております
▼SNSでも展示作品を紹介しています
▼バーチャル観峰館でも秋季展をご覧いただけます(11月30日(火)まで)
【イベント情報】
【図録】
▼関連出版物『収蔵品撰集8~日本の書画~』※展示作品の一部が掲載されています
【メディア掲載情報】
【広報物】
秋季特別企画展「文人の行き交う街-近江商人が紡いだネットワーク-」A4チラシ(7.85MB)
プレスリリース 2021年度 観峰館 秋季特別企画展「文人の行き交う街―近江商人が紡いだネットワーク―」(1.30MB)
【お得な情報】
【同時開催】※会期にご注意ください。
【動画】
▼学芸員によるギャラリートーク(オンライン)(2021年11月10日(水))
▼学芸員によるギャラリートーク(2021年10月10日)
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