新館 特別展示室
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【展覧会概要】
黄檗宗の宗祖・隠元隆琦(1592~1673)の来朝は、臨済宗を中心とする禅宗寺院に大きな「インパクト」をもたらしました。江戸時代前期の近江は、室町時代後期の戦乱により荒廃した寺院が多く、それらの再興にあたっては、黄檗僧が多く関与することとなります。特に東近江地域は、永源寺に隠元隆琦が当山し、当時、永源寺の住持であった如雪文巌(1601~1671)と交流しています。また、蒲生郡日野町には黄檗宗寺院が点在していますが、このことは後水尾法皇(1596~1680)の深い帰依を受けた龍渓性潜(1602~1670)が、正明寺など主要寺院の中興開山として迎えられたことによります。また、その龍渓が隠元を住持として迎え入れようとした妙心寺派にあっても、黄檗僧の墨積・絵画などが伝わり、現在でも重要な什物として位置付けられています。
そして、黄檗僧ならびに商人がもたらした中国舶来の書画は、羨望の眼差しの中で受け入れられ、多くの寺院に寄進され什物となったほか、地域の書画家に影響を与えました。そのことから、近江という地域が、京都・大坂とは異なる独自の文化を築いていたともいえるでしょう。
この展覧会は、隠元隆琦禅師350 年遠諱にあたり、東近江地域の所縁の寺院に伝わる所蔵品を中心として、黄檗宗のもたらした「インパクト」を探るものです。地域に伝わる貴重な書画の数々をご覧ください。
観峰館 令和4年(2022)年度 春季企画展「隠元隆琦350年遠諱 黄檗インパクト」出品リスト
観峰館令和4年(2022)年度春季企画展「隠元隆琦350年遠諱 黄檗インパクト」展示パンフレット(5.16最新)
【主な展示作品】
1st. 隠元隆琦
宗祖・隠元隆琦は、普門寺(大阪)、萬福寺を拠点として、東近江地域にも大きなインパクトをもたらしました。本章では、萬福寺に所蔵される隠元所縁の墨跡や、隠元を招聘した逸然性融(1601~1668)等の作品の中、隠元が賛を添えた絵画をご紹介します。
2nd. 東近江の黄檗宗寺院
東近江地域には、黄檗宗寺院が点在しています。ここでは、同地域の正瑞寺、小松寺、正明寺を復興させた黄檗僧の頂相を取り上げます。
3rd. 隠元隆琦と如雪文巌
一絲文守とともに永源寺の再興に貢献した如雪文巌(1601~1671)は、隠元と積極的な交流をはかり、同寺にさまざまな黄檗文化をもたらしました。その影響は、妙心寺派寺院の什物や、頂相の描き方にも及んでいます。
4th. 黄檗インパクト
黄檗宗がもたらしたインパクトは、東近江地域にある妙心寺派寺院の什物や、頂相の描き方にも及んでいます。また、後水尾法皇、照山元瑶などは、黄檗宗を積極的にサポートしました。
5th. 魅惑の黄檗美術
蘭渓若芝をはじめ、黄檗美術を繋いだ画家と、その影響を受けた葛蛇玉、伊藤若冲らの絵画作品を取り上げます。また、地元・五個荘塚本町出身の無染浄善(1693~1764)の活動の足跡を追っていきます。
▼バーチャル観峰館でも春季展をご覧いただけます
▼5月17日(火)より後期展示になっております
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【イベント情報】
【関連出版物】
展示作品の一部が掲載されています。※本展の図録ではありません。
【メディア掲載情報】
【広報物】
春季企画展「隠元隆琦350年遠諱 黄檗インパクト」A4チラシ(1.56MB)
滋賀県東近江市の博物館・美術館 2022冬の展覧会ポスター(2.05MB)
▼報道関係の皆様へ
プレスリリース2022年度 観峰館 春季企画展「黄檗インパクト」(919KB)
【お得な情報】
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【同時開催】
【動画】
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