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いろいろ千字文/中国絵画-山水竹石図-

     

開催日: 2022年7月2日 - 2022年9月4日カテゴリー:

新型コロナウィルス感染拡大防止対策を行っております。ご来館の際はこちらをご確認ください。

 

いろいろ千字文中国絵画-山水竹石図

 

いろいろ千字文

展覧会ナビゲーター・千字文之助(せんじ もんのすけ)

【展覧会概要】

当館の平常展示では、所蔵の江戸時代の手習いの手本を特集する展示を継続して実施しています。シリーズPart3は、「千字文(せんじもん)」を特集します。

千字文とは、子どもたちに漢詩を教え、また書の手本として用いられた漢文のテキストです。中国の梁(502~549)の時代に、時の皇帝の武帝が文官の周興嗣に文章を作らせたものです。4字を1句とする250個の短句からなる韻文です。文字は、能書家として有名な王羲之(303~361)の字を模写して集成し、習字の手本にしたと伝えられます。この千字という文字数は、福沢諭吉など明治の教育家たちに評価され、やがて常用漢字の文字数へと受け継がれていきます。

この展覧会は、約40種類の千字文尽くしの内容となっています。さまざまな千字文を通して、その奥深さを味わってください!

 

▼出品リスト等はこちら

令和4年(2022)度観峰館夏季平常展示「いろいろ千字文」出品作品リスト(1.72MB)

令和4年(2022)度観峰館夏季平常展示「いろいろ千字文」展示パンフレット(4.33MB)

 

【会場】

本館4階展示室

 

【主な展示作品】※クリックで拡大します。

一、千字文のテキスト

千字文のテキストとして有名なものに、王羲之の末裔である智永が書いた「真草千字文」や、唐代の懐素が書いた「草書千字文」があります。古来、千字文は日本にもたらされていましたが、江戸時代になると、より多くの拓本がもたらされました。中には、日本で模刻(和刻本)されたり、より個性的なものを求めた結果、希少な千字文が見られるようにもなりました。

智永《真草千字文(和刻本)》江戸時代刻(松平忠和旧蔵)

李雲海《行書千字文拓本》江戸時代刻・天保13年(1842)跋

姜立綱《楷書千字文》明・弘治元年(1488)書・江戸時代刻

 

 

 

 

 

 

 

 

 


二、千字文の出版(一)

江戸時代は、出版技術の向上と、寺子屋などでの手習いのためのテキストの必要性から、様ざまな千字文が出版されました。明治時代に入ると、学校教育の中でも千字文が尊ばれ、多くの書家が千字文を書き、その書物が出版されるようになりました。

細井広沢《草書千字文》江戸時代・享保19年(1734)版

細井広沢《広沢先生千字文》江戸時代・天保4年(1833)版

市河米庵《篆書千字文》昭和15年(1940)版

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巌谷一六《真行草千字文》明治14年(1881)版

日下部鳴鶴《真書千字文》明治27年(1894)版

中村不折《楷書千字文》大正8年(1919)版

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三、千字文の出版(二)

千字文は、その需要の高まりから、著名な書家が書いたものだけでなく、様ざまな千字文が出版されました。中には、その書物でのみ、名前を知ることができる書家や、出版者自身が筆を取り、千字文を書くといった人物まで現れました。

富田東原《安永新刻 傍訓千字文(全)》江戸時代・安永年間(1772~1781)新刻

雪牕滕淵 書《両点 千字文(全)》江戸時代・享和元年(1801)初版

葛西水玉堂(梅村市郎兵衛)《寺子読書千字文(全)》江戸時代・嘉永7年(1854)版

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四、千字文の広がり

千字文は、1000文字という学びやすさ、4字を1句とするという歯切れの良さも相まって、江戸時代には、オリジナルの千字文を改変した、日本独自の千字文が登場しました。そして、その読みやすさ、学びやすさは、多くの人に受けいれられ、実に数多くの書物が出版されました。

貝原益軒/遺稿 戸川後学/傍註《本朝千字文 傍注(全)》江戸時代後期版

《童宝必読 世話千字文(完)》江戸時代・天保14年(1843)新刻

木村明啓(暁 鐘成)/編・画《世話千字文教訓絵抄》江戸時代・文政9年(1826)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五、千字文を書く

千字文は、習字における初学のテキストであり、書家は、弟子に与えるための手本として書く機会が多く、肉筆の千字文の数は、決して多くはありません。当館が所蔵する肉筆の千字文は、この展覧会で初めて出品するものばかりです。様ざまな書体を駆使した、オリジナリティーあふれる千字文をご覧ください。

佐々木文山《八体千字文》のうち《楷書千字文》江戸時代・享保年間(1716~1736)

新興蒙所《行書千字文》江戸時代中期

土肥樵石《草書千字文》明治24年(1891)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤原光行《楷書千字文軸》江戸時代・寛政5年(1793)

《矢立(八日市矢立)(筆入)》近代

 

▼SNSでも作品を紹介しています

【お知らせ】Facebook/Instagramで夏季平常展(本館4階)の展示作品を紹介しています

 

▼バーチャル観峰館でも夏季展をご覧いただけます。※7月2日(土)から公開いたします。

 

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中国絵画-山水竹石図

【展覧会概要】

画中に小さく描かれた人物は、作者自身であり、絵を観る人自身を表しています。絵の中に入り込んだつもりで、吹く風や川のせせらぎの音を感じながら鑑賞してください。

 

【会場】

本館5階展示室

 

【主な展示作品】※クリックで拡大します

汪昉《山水図》清時代後期 咸豊8年(1858)

陳崇光《竹石水仙図》清時代後期 光緒10年(1884)

高邕《枯木竹石図》中華民国5年(1916)

 

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▼バーチャル観峰館でも夏季展をご覧いただけます※7月2日(土)から公開いたします。

 

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【同時開催】

夏季企画展「きれいな字―近代中国と日本の書―」

 

【お得な情報】

「ミュージアムぐるっとパス・関西2022」のご案内

「ミュージアムぐるっとパス・関西2022」のご案内(観峰館でご利用の場合)

 

【次回の展覧会】

秋季企画展「清朝文人の書画」

史実と伝承―学制公布150年記念展―/なんだか、かわいい、中国絵画。

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