八破図

古い拓本や書籍、破れたり虫食いにあった絵などを寄せ集めてあるように描いた作品です。 「八」は豊富を表し「八破」には発展や発財の意味があります。また、代々伝わる古いものは長い生命力があるため、年頭に「八破」はかえって縁起が […]

       

寿同金石図

本作は、「八破図」または「錦灰堆」と呼ばれる、書画や拓本・書籍などの断片をつなぎ合わせたように描く技法による「寿」の大字である。この技法はヨーロッパの「パピエ・コレ」の影響を受けているといわれ、拓本のように筆で描く「穎拓 […]

       

呉剛伐桂図扇面

本作は、斧を手に持つ男が、雲を超えて月に向かう姿を描いている。この男は呉剛という樵で、仙人を志すも怠惰で修行に励まなかった。天帝がそれを見、月の桂の木を切り倒したら仙人にすると約束した。しかし、その木は斧を入れても切り口 […]

       

雨師赤松子図扇面

本作は、神農のころの雨師(雨の神)であったとされる赤松子を描いたものである。赤松子は水に入っても濡れず、火に入っても焼けず、西王母の石室に宿り風雨とともに山を上り下りし、神農の末娘が赤松子を追ってきて仙人になり、二人とも […]

       

烟波釣徒図団扇

本作は、唐代の道士であり詩人であった張志和(730?~810?)を描いている。張志和は、最初官に就いたが、左遷されたことから官を辞し、在野で隠棲した。彼は自由や隠遁の象徴である漁師に自身をなぞらえ、餌をつけない釣り糸を垂 […]

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