本作は、寒天のもと馬に乗り、従者を連れて旅する人物を描いている。旅の姿を題材とする「行旅図」は、山水画の一分野として多く作例があるが、本作は、人物を中心に描かれている。寒風を衝いて苦しい旅に立ちむかう姿は、世間の風向きに […]

周錬霞（1909～2000)は、字を紫宜、号を螺川という。湖南湘潭の人。上海で活躍した現代女流画家。 本作は、風の中で舞う二羽の蝶を微笑で眺める女性を描く。女性と蝶との取り合わせは、伝統的中国美人画によく見られるが、本作 […]

本作は、塀と樹木に囲まれた屋敷に住む深窓の貴婦人たちが、車に乗って塀の外をよぎる男性を二階から眺める様子を描いている。西晋の潘岳は、すこぶる美男子であったため、彼が車で出かけると、女性たちが果物を投げ入れ、帰るころには車 […]

本作は、灯火のもとで赤い着物を仕立てる女性を描く。詩文から、この図は唐の詩人である長孫佐輔作の「答辺信（辺境からの手紙に答える）」が出典であることがわかる。内容は、辺境防衛に出征した夫からの手紙に、服を仕立てて答えるとい […]