紫微高照図

潘鈵(生卒年不詳)は字を松山という。江蘇丹徒の人。幼くして絵画を学び、人物画にすぐれた。 「紫微」とは、古代中国の天文学で北極星を中心にした一帯を指し、天帝の居所とされる。説話では、周の文王が避邪のため新築の民家に「紫微 […]

       

東坡屐笠図

笪小珊(生卒年不詳)作「東坡屐笠図」は、蘇軾(1036~1101)が左遷先の海南島郊外である日雨に降られ、農家で下駄(屐)とボロ笠を借りて歩いたところ、あまりの不恰好さに子供に笑われ、犬に吠えられた、という故事を描いたも […]

       

行書八言対聯

陳夒龍(1857~1948)は、中国西南部の貴州貴陽の人です。若くして秀才となり、29した。順天府尹(首都北京の民間区画の行政長官)や、地方巡撫(省の長官)などを歴任しました。辛亥革命後も、請われて重職につきますが、晩年 […]

       

楷書臨鄭羲下碑軸

六朝楷書というと、「孫秋生造像記」などに代表される龍門造像記を思い浮かべます。岩肌を鑿で彫った刻書の力強さと荒々しさが魅力です。転節部分が鋭角に切りあがったスタイルを方筆と呼んでいます。 同じ時代に、山東の山々を巡りその […]

       

篆書臨石鼓文軸

清末から中華民国初期にかけて書・画・篆刻の分野で活躍した呉昌碩(1844~1927)が、石鼓文を臨書した作品。 細身の線で書かれた本作は、呉昌碩晩年の臨書作品と異なる風格を持つ。落款から44歳の作と推定され、館蔵品におい […]

       

隷書臨石門銘軸

李健(1881~1956)は清時代末に生まれ、1956年まで生きた現代の書家です。石門は、後漢の石門頌や開通褒斜道の摩崖があることで有名な、漢中から関中へ通じる難所です。秦漢時代を通じて修築が繰り返されたトンネルを北魏時 […]

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