蝙蝠雲硯

墨縁上部に、雲紋と蝙蝠が彫刻されたもの。裏面には「宮宝」「元符三年仲秋錐(?)製」とある。元符三年(1098)といえば北宋・哲宗の治世であるが、この硯は、清時代頃の倣古品であろう。

       

端渓花鳥硯

数羽の鳥と美しく咲き誇る花とが彫られた上品な端渓の硯。墨堂や墨縁にもデザインが施されており、自然の形状を巧みに利用して作硯されている。 墨堂には、表から裏面にかけて所々に金線や金暈が見られている。やや薄手の硯とはいえ、良 […]

       

龍虎硯(貞観御硯銘)

端渓の大型の硯。墨池・墨堂を挟んで、上下に向かい合う龍と左右に2頭の龍が彫られている。落潮部分の傾斜が急であり、また裏面中央(添付写真参照)に「貞観御硯」とある。硯縁の彫刻が裏面まで及んでおり、精巧な作りである。 なお、 […]

       

蕉窓晴雨図扇面

芝垣を巡らせた瀟洒な草庵にて、来訪した朋友と語らう理想的な隠遁生活を描いたもの。様々な樹木が茂り、四季の移ろいを居ながらにして感じることができるのだろう。詩題となった芭蕉の葉も窓の外にみえる。 姜筠(1847~1919) […]

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