新館 特別展示室
発熱や風邪の症状、味覚障害などがある方はご来館をお控えください。
※状況に応じて変更する可能性があります。最新情報はホームページでご確認下さい。
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【展覧会概要】
東近江地域は古来、聖徳太子開基伝承を持つ社寺が多い地域です。その多くは、中世の度重なる戦乱の紆余曲折を経て、近世以降に再興を遂げた社寺が多いものの、その開基伝承は強く人びとの間で語り継がれています。
当館は、平成27年(2015)10月の開館20周年以降、館が所在する東近江地域の寺院が所蔵する文化財調査を進め、その成果を展覧会等で公開してきました。本展は、その調査研究の成果を踏まえ、聖徳太子遠忌1400年という節目に、太子開基の伝承を持つ社寺の書画・彫刻の名宝を一堂に展示する試みです。従来、奈良・大阪において太子所縁の美術を特集した展示が散見されましたが、この滋賀県内では皆無であり、この展覧会が果たす役割は非常に大きいといえるでしょう。
去る2月24日、当館は公開承認施設として認可されました。その杮落しとなる本展覧会では、湖東地域の重要文化財4件を含め、県・市指定の文化財、これまで門外不出であった太子南無仏像2体を展示いたします。
主催:公益財団法人日本習字教育財団 観峰館
共催:聖徳太子1400年悠久の近江魅力再発見委員会(石馬寺(東近江市)、市神神社(東近江市)、瓦屋寺(東近江市)、観音正寺(近江八幡市)、観音寺(蒲生郡竜王町)、願成就寺(近江八幡市)、正明寺(蒲生郡日野町)、太郎坊宮(東近江市)、長光寺(近江八幡市)、長命寺(近江八幡市)、百済寺(東近江市)(寺社名は五十音順))
☆Facebook/Instagramで特別企画展に関する学芸員の調査報告を紹介しています
▼入館料(特別展は入館料が変わります)
一般1,500円(1,000円)/高校生・学生1,000円(500円)/小・中学生100円
※( )内は割引料金です。割引の対象につきましてはご利用案内の「割引について」をご確認下さい。
▼出品リストはこちら
令和5年(2023)観峰館 特別企画展「近江・聖徳太子伝承社寺の美術―地域に根付いた文化財たち―」展示作品リスト(462KB)
【主な展示作品】
※会期中に一部展示替えがございます。展示時期にご注意ください。前期:2023年9月23日(土)~10月22日(日)/後期:10月24日(火)~11月26日(日)
第一章 太子伝承寺院の登場
東近江地域は、聖徳太子の伝承が多い地域である。四天王寺の瓦の焼成を経て開創された瓦屋寺、中世の記録にその伝承の由来がある長光寺、両寺院からは、古代の瓦が出土している。地域は、秦氏など渡来系氏族所縁の場所であり、太子が積極的な拘りを持つ地盤は確かに存在している。
第二章 聖徳太子信仰
地域には、太子信仰により南無仏像や孝養像の絵画や彫刻が散見する。その一つ長命寺は、中世より太子信仰の痕跡を示す資料が遺されており、また、浄土真宗においても、光明本尊や祖師像に太子が図像化される。
太子信仰は、宗派を越えて、現在まで脈々と受け継がれている。
第三章 古代・中世の歩み
地域は、古代・中世に天台宗であった寺院が多く、現在は改宗した場所もあるが、その時代の名残を残す所蔵品がある。例えば、東近江市の禅宗寺院・石馬寺には、現在も天台宗時代の仏画が所蔵される。
近世への動向の中で、古代・中世の歩みの検証は、必要不可欠である。
第四章 復興―江戸時代の歩み―
江戸時代の社寺の復興において、聖徳太子信仰はその一助を担っていた。例えば、雲居希膺は寺院の復興に おいて、聖徳太子御作の本尊を取り上げ、復興のシンボルに掲げている。江戸時代は、太子信仰がふたたび注目され、「活用」された時代ともいえよう。
第五章 太子伝承社寺の美術
東近江地域の社寺には、多種多様な美術工芸品が所蔵されている。これらの社寺になぜ、名品が収積されたのか。調査を通して見えてきたのは、太子信仰の存在そして太子伝承の存在である。伝承は伝承で片付けるべきではない。その根拠が此処に在る。
【イベント情報】
▼土曜講座
【図録】
【メディア掲載情報】
毎日新聞(2023年11月20日(月)滋賀版「イベント情報」)
東近江スマイルネット「e-おうみNOW!!」(2023年9月25日(月)18:00放送)
【広報物】
バーチャル観峰館「観峰コレクションの法帖」
中国書法史における著名な古典作品の法帖を展示します。
※バーチャル観峰館の本館4階展示室で公開いたします(実際の展示はございませんのでご注意ください)
▼出品リスト
令和5年(2023)バーチャル観峰館 秋季展「観峰コレクションの法帖」展示作品リスト(376KB)
バーチャル観峰館「収集家(コレクター)・原田観峰の痕跡-中国絵画に寄せるコトバ-」
原田観峰による書入れがある中国絵画作品を展示します。
※バーチャル観峰館の本館5階展示室で公開いたします(実際の展示はございませんのでご注意ください)
▼出品リスト
令和5年(2023)バーチャル観峰館 秋季展「収集家(コレクター)・原田観峰の痕跡-中国絵画に寄せるコトバ-」展示作品リスト(264KB)
【動画】
▼Web内覧会(展示の概要をご説明しております)
▼Web内覧会(後期展示の見どころをご紹介します)
▼インタビュー動画(小椋 正清氏)
▼インタビュー動画(岡村 遍導氏)
▼学芸員&住職によるギャラリートーク
【その他お知らせ】
特別企画展の開催記念式典を行いました!(2023年9月23日(土))
別館で「書と墨彩画 石粉粘土工芸 作品展」が開催されています(11月12日(日)まで)