楷書臨麻姑仙壇記四屏

曾默躬(1881~1961)は、字を墨公、号を阿默といい、四川成都の人。医師であるとともに、詩・書・画・篆刻にすぐれ、とくに金石研究と篆刻で知られた。書画作品の大部分は、文化大革命中に散逸したとされる。 本作は、「大字麻 […]

       

楷書臨大唐中興頌軸

伊秉綬(1754~1815)は、字を組似、号を墨卿といい、福建寧化の人。乾隆54年(1789)の進士。その書は、独特な造形の隷書で知られるが、楷書・行書では、顔真卿(709~785)風の作品を残している。 本作は、大暦6 […]

       

楷書七言対聯

孫廷翰(1861~1918)は、字を運章、号を問清といい、浙江諸暨の人。光緒15年(1889)の進士。義和団事件の際、多くの書籍が失われたが、孫廷翰は家産を傾けて書籍千冊を影印し、北京大学等に寄贈した。民国成立後は、浙江 […]

       

郭氏家廟碑

顔真卿五十六歳時の作品。安史の乱平定に功績のあった郭子儀(697~781)が、父・敬之(667~744)の廟に建立したもので、郭氏の家系、父子の功績などを述べるほか、碑陰には郭一族の官職が記されている。選文・書ともに顔真 […]

       

雁塔聖教序

序は太宗李世民(598〜649)、記は当時皇太子であった高宗李冶(628〜683)の撰。書丹は褚遂良(596~658)。西安の慈恩寺大雁塔初層に嵌入されている。 玄奘三蔵(602~664)の仏典翻訳を顕彰して建立された。 […]

       

萊子侯刻石

前漢と後漢の間に、王莽(前45~23)が建てた新王朝の刻石。この時代の刻石は数が少ないため貴重なものといえる。 波磔のない「古隷」から、波磔があり字形が扁平な「八分」隷書に、変遷する過渡期の書体である。石面は52×75c […]

       

昇仙太子碑 飛白篆額

則天武后こと武則天(624~705)により、行草書で書かれた碑文。33行。一部、楷書で書かれている。その碑額もまた武則天によるもので、飛白体で書かれている。碑額を飛白体で書くのは、「晋祠銘」と共通している。所どころに鳥が […]

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