義経記五条橋之図

弁慶が右足で白布をとらえ、牛若が小さな体で反対側に飛び跳ねる・・・大きな弁慶が橋の上で格闘する様子からは、橋のきしむ音が今にも聞こえてきそうである。 月岡芳年(1839~1892)は歌川国芳(1797~1861)の門人で […]

       

「読書楽」扁額

貫名菘翁(1778~1863)が「菘翁」の号を用いるのは71歳頃からで、右肩上がりの運筆は、勢いというより老齢の渋味を感じさせる。その用印から想像するに、74~75歳の作であろう。

       

「寿」扁額

勢いのある筆遣いで書かれた「寿」の大字に、「(寿は)南山の如く、福は東海に似る」の言葉が続く、お祝いの作品。揮毫された場所は不詳であるが、晩年の作品として貴重。

       

史記觽

司馬遷が著した『史記』は、日本では奈良時代より受容され、『源氏物語』など、著名な文学作品に引用されています。この作品は、江戸時代の儒学者である岡白駒が著した『史記』の抄出・註釈書です。展示は、「刺客列伝」の中、荊軻による […]

       

資治通鑑

『資治通鑑』は、中国・北宋の司馬光(1019~1086)によって編纂された、全二九四巻の歴史書です。中国を代表する歴史書の一つとして、広く受容されていました。 写真のページは、始皇帝の統一以前に活躍した将軍・李信(生卒年 […]

       

標記増補 十八史略

『十八史略』は、中国・南宋の曾先之によって編まれた歴史書です。『史記』をはじめ、18種の歴史書を切り貼りして編集されたもので、子供向けの読本であったため、中国では古典として認められませんでしたが、日本では漢文のテキストと […]

       

楷書千字文(全)

楷書で書かれた、字形の整った美しい千字文です。冒頭に「攻石」の陽印がありますが、書家については不明です。 末尾には、ルビ入りで全文が載せられていますが、この部分は、利用しやすいように、後刷で追加された部分です。千字文とい […]

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