弘道館記拓本

水戸藩第九代藩主・徳川斉昭が建設した藩校「弘道館」建学の主意を撰文したもの。同藩の儒学者・藤田東湖が和文で草稿を作成、菊池善左衛門が漢訳しました。その碑額及び本文は、斉昭自らが書き、篆書、隷書の実直な書風です。常陸・真弓 […]

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源氏物語「鈴虫」

紫式部が著した源氏物語は、世界最古の長編恋愛小説ともいわれ、平安時代頃にはすでに読まれていました。源氏物語絵巻の成立によって、各場面を絵で見ることでより親しみを持ち、また、詞書を手習いの手本に用いるようにもなりました。絵 […]

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唐臼図

江戸時代の禅画といえば、白隠(1686~1769)。観峰コレクションには白隠の唐臼図があります。白隠は唐臼を「空うそ」とかけて、仏法とは言葉では説明できないものだが、人びとに伝えるには時に言葉という方便を用いて語る、つま […]

       

俵の藤太

昔々、俵 藤太という勇敢な武士がいた。ある日、冒険を求めて美しい湖から流れ出る長い橋に来ると、20フィート(約6m)もある大蛇が横たわっていた。しかし彼は勇敢にもそれを踏み越えて進んでいく。すると大蛇は小人になってひざま […]

       

桃太郎

「日本昔噺」シリーズの記念すべき第一号です。お婆さんが川から流れてきた桃を家に持ち帰り、桃を切ろうとしたところ、桃から男の子が誕生しました。おじいさんとお婆さんは、その子を桃太郎と名付け大事に育てます。成長した桃太郎は、 […]

       

大黒天図

墨一色で可愛らしい「大黒さん」を描いた作品は、白隠慧鶴とならぶ禅画の名僧、仙厓義梵が描きました。 米俵に乗り、右手に小槌、左手に福袋を持つ一般的な姿ですが、なぜかくすっと笑えるのは、仙厓禅画の魅力でしょう。賛は、龍女の三 […]

       

聖徳太子孝養像

聖徳太子像は、彫刻、絵画の分野で数多く制作されました。そのうち孝養像は、太子が十六歳の姿を表すもので、父・用明天皇の病気の平癒を願う姿を描いたものです。 髪を角髪に結い、袈裟と横被を着て右手で柄香炉を持ち左手を添える姿は […]

       

篆書千字文

市河米庵(1779~1858)が篆書で書いた千字文。残念ながら、書いた年は不明である。冒頭に「米庵」印(3.8×1.9)が押されている。様ざまな書体を学んだ米庵の博学ぶりが伝わる作品。見返し部分には、蘭が描かれており、「 […]

       

広沢先生千字文

細井広沢(1658~1735)筆による千字文は、2種の版本が出版されている。先に出版されたのは、草書千字文であり、その後、楷書千字文が出版された。共に、赤城山人の跋があり、平林静斎(1696~1753)がその書を書いてい […]

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