小倉百人一首

小野鵞堂(1862~1922)は、明治大正から時代を代表する仮名の書家である。斯華会(このはなかい)を起こし、通信教育によって鵞堂流を広めたという。当館の創立者・原田観峰も幼少期、斯華会に所属していたと、後に回顧している […]

       

百人一首

幕末の三筆のひとり、巻菱湖(1777~1843)が書いた百人一首で、江戸時代以降に流行した、折帖・石摺本の装丁である。​ 菱湖の書は、手習いに適した書風として、その門人は一時、三千人に膨れ上がったという伝説がある。また、 […]

       

東洲先生書百人一首(全)

京都出身の儒学者である平沢旭山(1733~1791)が書いた、百人一首の石摺本。​ 跋は平沢自身が書いたものを、佳儀堂こと稲垣有儀が書き写している。というのも、天明8年(1788)秋頃、平沢は病を患っており、決して十分な […]

       

百人一首

折帖に、百人一首やいろは四十七文字が書かれた肉筆の作品。書者については不明であるが、江戸末期の万延元年十一月に書かれたとある。​ このような折帖の手本の場合、師匠が一首ごとに弟子に書きあたえ、弟子がその書を習熟すると、次 […]

       

百人一首

百人一首は、読み物とてだけではなく、手習いの手本としても、利用された。この作品は、肉筆で書かれた百人一首で、手習いの成果として、後に一冊にまとめられたものであろう。​ 最終頁には「天明四載辰十一月吉日 福平氏長員書 写之 […]

       

千歳百人一首(全)

書名は異なるが、「永寿百人一首」と同じ内容で、和歌や挿絵からも分かるように、同じ版木を使用している。「永寿」は群玉堂の出版であることが分かるが、この作品は版元も不明である。​ 末尾の順徳院に落款があり、「木風翁敬画」と書 […]

       

増 百人一首玉椿(全)

百人一首の他、女大学(今川になそらへて自をいましむ制詞条々)などを載せる。細目は、表紙に詳しい。​ 書は、清吟堂・杉邉水谷(生卒年不詳)が筆耕している。江戸時代、「堂」と付く号を持つ筆耕者は、寺子屋師匠として、子弟の教育 […]

       

永寿百人一首(全)

大阪の書肆(書店)・群玉堂の岡田茂兵衛が出版した、百人一首の書物である。​同じ内容のものは、江戸時代に数多く出版されており、その人気ぶりがうかがえるとともに、未発見の作品もまだまだ多い。​ この作品も、管見の限りでは「国 […]

       

鶴寿百人一首(全)

この作品は百人一首の和歌と歌人の肖像を載せたもので、頭書には「婦人必読」「婚礼式法」「源氏香の図」などが併載されている。​ 弘化年間に出版されたと考えられるが、絵師は不明である。

       

若鶴百人一首

「絵本太閤記」の挿絵師として知られる岡田玉山(1737~?)の弟子、石田玉山(?~1812?)のベストセラーである。その内容は、小野小町一代物語、女年中用文章・百人一首・女大学など、さまざまな読み物、手習いの手本を収めて […]

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