慶安手鑑

この作品は、慶安4年(1651)、古筆家の古筆了佐によって出版された大型木版本である。元々は、古筆を鑑定する台帳の普及版をとして編纂されたが、古人の筆跡を学び鑑賞する「手鑑」として、たびたび改訂がされた。江戸時代前期の出 […]

       

臨書帖「美人董氏墓誌」

小坂奇石(1901~1991)は現代の日本書道界を代表する書家の一人。本名は小坂光太郎。徳島県由岐町に生まれ、16歳で黒木拝石(1886~1950)に師事し日展などで活躍した。昭和32年(1957)に書道研究「璞社」を創 […]

       

鳴鶴先生臨蘭亭帖

日下部鳴鶴(1838~1922)が王羲之(303?~365?)の《蘭亭序》を臨書し、それを書の手本として出版したもの。字形は《蘭亭序》を踏襲しつつ、鳴鶴独自の鋭く切り込むような線質で臨書している。

       

臨書帖「王鐸草書」

中国の書家・王鐸(1592~1652)の書を折帖に臨書したもの。辻本史邑(1895~1957)が弟子へ手本として与えるために臨書したものと思われる。王鐸の草書に見られる文字の大小や線の潤渇、躍動感のある字形を伝えている。

       

女子消息 文のはやし(完)

女子の消息(手紙)文と書の手本として出版されたもの。明治から大正にかけて教育家として活躍した小川直子(1840~1919)が文を作り、小野鵞堂(1862~1922)が書いたもの。冒頭には「高い山を登るには麓の林をかき分け […]

       

草書千字文

日下部鳴鶴(1838~1922)は、近江・彦根藩出身の書家で、明治維新後は大久保利通の右筆を務め、官を辞して後は、楊守敬を初め、多くの中国書家と交わり、日本の書道界を牽引した。 本作は、日下部鳴鶴が草書で「千字文」を書き […]

       

新撰手紙文(完)

手紙に書く文例と書の手本を兼ね備えた書籍。序文には、「平易な文章と穏やかな書風」であると記されている。漢字は草書体を多用し、かな文字も連綿線によって続け書きしながら、文字の大きさに自然な大小をつけて紙面全体をまとめている […]

       

青年手習教範(巻一)

学校で用いられた習字の教科書。右あがりの横画、均整のとれた字形、自然な肥痩を伴う線は、唐時代の洗練された楷書の姿を彷彿とさせる。「信用者資本也」等、教訓めいた語が手本として用いられている。

       

現代 女子習字帖

女子の習字手本として出版された書籍。表紙裏には筆の持ち方、正しい姿勢が挿し絵入りで掲載されている。「いろは」や和歌などの仮名をはじめとして、多様な習字手本が掲載されている。当館は巻一~巻三/巻五を収蔵している。

       

七福群遊図

ユーモアあふれる表情と、コミカルな動き…大黒天を先頭に、七人の神、いわゆる「七福神」を描いた作品です。 七福神信仰は、仁王経の一節「七難即滅、七福即生(しちなんそくめつ しちなんそくしょう)」に由来し、よく知られる七人の […]

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