仏手硯(成化年製銘)

仏手柑が彫刻された硯で、裏面に「成化二年端渓石坑」と刻まれている。文字通り、明時代・成化二年(1466)製と考えることも出来るが、清時代後期頃までの作品と解しておきたい。

       

蝙蝠雲硯

墨縁上部に、雲紋と蝙蝠が彫刻されたもの。裏面には「宮宝」「元符三年仲秋錐(?)製」とある。元符三年(1098)といえば北宋・哲宗の治世であるが、この硯は、清時代頃の倣古品であろう。

       

端渓花鳥硯

数羽の鳥と美しく咲き誇る花とが彫られた上品な端渓の硯。墨堂や墨縁にもデザインが施されており、自然の形状を巧みに利用して作硯されている。 墨堂には、表から裏面にかけて所々に金線や金暈が見られている。やや薄手の硯とはいえ、良 […]

       

龍虎硯(貞観御硯銘)

端渓の大型の硯。墨池・墨堂を挟んで、上下に向かい合う龍と左右に2頭の龍が彫られている。落潮部分の傾斜が急であり、また裏面中央(添付写真参照)に「貞観御硯」とある。硯縁の彫刻が裏面まで及んでおり、精巧な作りである。 なお、 […]

KAMPO MUSEUM IN SHIGA ©︎ All Rights Reserved