八日市矢立

矢立は、『源平盛衰記』や『太平記』などを文献上の初出とし、近世以降に多く利用されている。近江商人は天秤棒と矢立をもって遠隔地に出かけていたため、地元で生産された八日市矢立は当時から全国に知られていたものである。八日市矢立 […]

       

八日市矢立

矢立は、『源平盛衰記』や『太平記』などを文献上の初出とし、近世以降に多く利用されている。近江商人は天秤棒と矢立をもって遠隔地に出かけていたため、地元で生産された八日市矢立は当時から全国に知られていたものである。八日市矢立 […]

       

宇治川先陣争ノ図

源義経(1159~1189)と源義仲(1154~1184)とが京都・宇治川で対決した場面で、義仲軍の矢が降り注ぐ宇治川へ佐々木高綱(?~1214)と梶原景季(1162~1200)とが先陣争いをする場面である。 歌川豊宣( […]

       

秦蒙将軍之像碑

蒙恬(?~前210)は秦時代の将軍であり、匈奴討伐などに功績を上げた人物です。李信(生卒年不詳)の副将も務めていました。蒙恬といえば、筆の発明をしたという説があり、千字文にも「恬筆蔡紙」の句があります。現在では、筆を改良 […]

       

宋徐鼎臣臨秦碣石頌

「碣石頌」は「碣石刻石」とも呼ばれ、秦の始皇帝が河北省昌黎県の西北の土地・碣石を巡遊したときに建てた記念碑です。原石は失われたとされています。本書は、北宋の徐鉉(916~991)が臨書した「碣石頌」を、孔唯明なる人物が双 […]

       

宝便稚学古状揃大成

歴史上の人物の手紙を元にした「古状揃」は、手習いの手本のみならず、子どもたちを歴史や歴史文学に誘う重要な役目を担っていました。 作者の栄松斎長喜(生卒年不詳)は、江戸で活躍した浮世絵師で、書物の挿絵などにも携わりました。 […]

       

天然銭紋硯

「開元通宝」や「康熙通宝」「乾隆通宝」など、無数の古銭を硯縁に彫り込んだ硯。「開元通宝」を除けば、そのほとんどが清代のものであり、「光緒通宝」があることから、民国期に作硯されたものであろう。当然ながら、鑑賞用として作硯さ […]

       

赤間石

赤間石は、山口県宇部市(旧 厚狭郡)で産出され、その石色は赤色や緑色で、他の日本の硯とは一線を画するものである。石眼や紋様が見られ、細工もしやすいため、その硯石は重宝されました。 また歴史も古く、江戸初期には既に作硯され […]

       

諸鹿石

諸鹿石は、島根県八頭郡若桜町で産出され、竜頭石とも呼ばれる。石色は黒色もしくは茶色である。実用性よりも鑑賞用として用いられることが多い。 本作も、天然の石材の中央に、墨堂と墨池を彫り込んだもので、おそらく鑑賞用に作硯され […]

       

高島石

高島石は、滋賀県高島郡高島町で産出され、雄勝石、雨畑石同様、粘板岩より彫り上げられる。その名は江戸時代より知られ、寺子屋など日用に使用される硯であった。明治には斑紋を持った虎斑石の硯材が採取され、全盛を誇った。 現在は、 […]

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