紫雲珠帳図

本作は、藤花の下で寄り添うつがいのオシドリを描く。オシドリは、夫婦和合の象徴であり、題の「紫雲珠帳」は、紫(=藤花)のとばり(寝室の掛け布)の意で、夫婦(=オシドリ)の仲睦まじい様を言い表したもの。

       

群鵲図

朱偁(1826~1900)、字は夢廬、号は覚末、浙江嘉興の人。はじめ張熊の精緻な描法を学び、のち王礼の豪放な画風に倣って両者を融合させた。特に花鳥画にすぐれる。本作は、吉報を告げるといわれるカササギが、一年の月数を暗示す […]

       

群仙祝寿図

群生する水仙で「群仙」となり、不老不死の仙人たちが集うという語呂合わせ。中央の岩は、「太湖石」という奇石で、永遠に朽ちないことから、長寿を象徴する。水仙が岩を取り囲む(擁)構図で「群仙擁寿(仙人たちが長寿を守る)」という […]

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