紅梅図

高野侯(1878~1952)は、字を欣木といい、野侯は号。浙江杭県の人。書は隷書を得意とし、専ら梅画と篆刻で知られる。「梅花を画くこと巧みで、及ぶ者がなかった」といわれる。「梅王閣」と称する書斎に、古今の名人が作る画梅を […]

       

山水図扇面

趙時棡(1874~1945)、原名は潤祥、のち時棡に改めました。字は叔孺、また獻忱とも言います。晩年、漢の延熹、魏の景耀の二弩機を得て、二弩老人と号し、斎号を二弩精舎としました。 行書・篆書と並び、絵画も得意としました。 […]

       

古木寒鴉図扇面

老人が、古木を離れて飛び去るカラスを見上げています。季節の移り変わり、晩秋を思わせる画題です。 丁辰(生卒年不詳 清時代後期)字は世昌。同治~光緒年間に揚州・上海で活躍した画家で、顧譲・沈桂らとの合作も残しています。人物 […]

       

鐘馗図扇面

髭面で唐の官人服をまとい、大剣を帯びる鍾馗は「魔除け」「学業成就」のご利益がるとされ、赤い蝙蝠とともに描かれる。この図は右手に折扇を持ち、少しおどけた表情で描かれ、どこか親しみを感じる。 顧伯逵(1892-1969)号は […]

       

色虎図扇面

本作は、臥せる虎に寄りかかって座る女性を描いている。題には、女性の色香は人を魅了し、虎は人を畏怖させる。その外面は大きく異なるが、どちらも接し方を間違えれば食われてしまう、とある。単純に美女を賛美する美人画とは一線を画し […]

       

打牌図扇面

貴婦人たちが卓を囲み、紙麻雀に興じている様子を描いています。身近な画題や、清末を思わせる服装や髪形、家具類・風俗などの日常生活が描写されていて興味深い。侍女の装いは伝統的な漢族のものです。 顧譲(1857~1931)。字 […]

       

蕉窓晴雨図扇面

芝垣を巡らせた瀟洒な草庵にて、来訪した朋友と語らう理想的な隠遁生活を描いたもの。様々な樹木が茂り、四季の移ろいを居ながらにして感じることができるのだろう。詩題となった芭蕉の葉も窓の外にみえる。 姜筠(1847~1919) […]

       

花鳥図

金開業(1910~1998)は字を勤伯という。家は有数の収蔵家で、幼い頃より書画骨董に触れ、自然と絵画に対する興味が育まれた。早くから国画の教育を受け、伝統的な花鳥・人物画法を学ぶとともに、生物学の研究を専攻し、英・米に […]

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