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本作は、あくまで顔真卿(709~785)書法に則りつつ北派の要素を加味し、自身の作風を作り上げた壮年期の行書作品。ただ顔法に囚われるのではなく、筆線に肥痩の変化をつけ、北魏楷書の筆法を思わせる鋭角の起筆も散見される。何紹 […]
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何紹基(1799~1873)は、清朝を代表する書法家で、字を子貞といい、東洲または蝯叟と号した。清朝の名臣として知られる何凌漢(1772~1840)の長子。科挙に合格して仕官したが、直言によって罷免され、各地を歴遊して文 […]
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清時代後期の文人、何紹基(1799~1873)の作品です。対聯の作品は誰かに請われて書くことが多い形式です。おそらくこの作品も誰かの試験及第か出世のお祝いに贈られたものではないでしょうか。「古帖は時に(頁を)翻して蟲を掃 […]
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本作は、顔真卿(709~785)の楷書・行書のエッセンスが渾然一体となった行書作品。何紹基(1799~1873)書法の基礎が、何家の家学ともいえる顔真卿の楷行書にあることは言を俟たないが、本作では、向勢の結体と蔵鋒による […]
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本作は、優雅かつ瀟洒な書きぶりによる隷書作品。何紹基(1799~1873)は、重厚・古拙な「張遷碑」に傾倒する一方で、「曹全碑」や「礼器碑」なども学んだ。本作には、それらの流麗さや軽妙さが反映されている。特に、長くなだら […]
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本作は、何紹基(1799~1873)の学んだあらゆる筆法が渾然一体となった、楷書に近い行書作品。全体的に細身の線質で配字も揃い、躍動感を押さえた枯淡な雰囲気となっている。しかし、一文字一文字の書きぶりを見ると、顔法や北魏 […]