行書蘇軾遊定恵院記語軸

本作は、北碑学習の影響が見られる壮年期の行書作品。「酔」「醒」「弾」「雷」「琴」の第一画目に顕著に見られる、北魏楷書風の露法による鋭角の起筆に、それまで蔵鋒による「蚕頭(蚕の頭のように丸い)」の起筆が主であった何紹基(1 […]

       

行書七言対聯

本作は、細身の筆線を基調とした行書作品。特に横画は、起筆に軽い逆入が見られ、何紹基(1799~1873)行書の根幹ともいえる、顔真卿(709~785)の「争坐位文稿」の筆法を思わせるが、送筆部分は、細く直線的に引き締まり […]

       

行書七言対聯

本作は、顔真卿(709~785)の楷行書の要素と北魏楷書の書風が融合した行書作品。各体の結体・起筆・筆線が渾然一体となっている。何紹基(1799~1873)壮年期の書は、顔法を基礎としつつ、官僚時代の上官であり、「南北書 […]

       

楷書八言対聯

翁同龢(1830~1904)、字は叔平、号は松禅、江蘇常熟の人。清末に大臣を歴任した大官として名が知られるが、能書家として注目されることは少ない。その書は顔真卿(709~785)を基礎としつつも自由闊達で、伝統と進取を兼 […]

       

楷書八言対聯

翁同龢(1830~1904)は、字を叔平、号を瓶廬といい、江蘇常熟の人。咸豊6年(1856)に進士第一位の状元となり、要職を歴任した大政治家であり書人。その書は、銭灃(1740~1795)を介して顔真卿(709~785) […]

       

行書五言対聯

汪士鋐(1658~1723)は字を文升といい、退谷と号しました。書では笪重光(1623~1692)、姜宸英(1628~1699)、何焯(1661~1722)とともに「康熙四大家」と称されます。 本作の内容は、「松や篁(= […]

       

行書臨麓山寺碑軸

作者の汪琨(1877~1946)は字を仲山といい、清時代後期から民国期に上海で活躍した画家です。山水画や花卉画に優れました。民国期には上海芸術大学の教授を勤めるなど後進の育成にも尽力しました。 本作の出典である「麓山寺碑 […]

       

篆書臨碣石刻石四屏

清時代の官僚であり、晩年は上海で書画を売り活躍した書画家・汪洵(?~1915)が「碣石刻石」を臨書した作品です。均整のとれた篆書体が整然と並んでおり、紙面には独特の緊張感が漂います。整った文字の形でありながら、墨線にはわ […]

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