小学習字手本

明治7年(1874)、師範学校で用いられた教科書です。学制公布後、比較的早期の段階で出版されたものです。書を担当した人物は分かりませんが、王羲之(303~361)や巻菱湖(1777~1843)の書風を学んだ書家だと思われ […]

       

小学習字本(いろは五十音・日用字之部)

巻菱潭(1846~1886)は、山梨県出身の書家で、巻菱湖(1777~1843)の門人としてその書風を受け継いだ人物。明治前半を通して、百点以上にも及ぶ習字教科書を執筆した。 本書も菱潭らしい伸びやかな筆遣いで、手本とし […]

       

習字皇国年号

佐瀬得所(1822~1878)が揮毫した習字手本です。折り紙を糸で綴じられた簡素な装丁になっています。 注目は、表紙に「磐前県版」とあることです。磐前県は、明治4年(1871)から9年(1876)まで設置された県で、廃藩 […]

       

習字私用文 一集(全)

この習字手本は、「欧行を送る文」など、行草書体で手紙の文例を書いたもので、習字の手本として活用できるだけでなく、手紙の書き方も学べるものとなっています。 著者の黒田行元こと黒田麹廬(くろだ きくろ、1827~1892)は […]

       

幼稚鶏合之図

桜咲く春の頃、武家の邸宅の中で子どもたちが雄鶏同士を戦わせる「鶏合(闘鶏)」をする場面を描いたものです。鶏同士がにらみ合う緊迫感、見つめる子どもたちのワクワク感が伝わってきます。 この作品については、左上に説明文がありま […]

       

宇治川先陣争ノ図

源義経(1159~1189)と源義仲(1154~1184)とが京都・宇治川で対決した場面で、義仲軍の矢が降り注ぐ宇治川へ佐々木高綱(?~1214)と梶原景季(1162~1200)とが先陣争いをする場面である。 歌川豊宣( […]

       

日本外史之内 平重盛

『日本外史』が広がりを見せる中で、錦絵として描かれ販売されていたことは、その影響力の大きさを痛感せざるをえない。 小林清親(1847~1915)は、河鍋暁斎(1831~1889)らに日本画を学び、月岡芳年(1839~18 […]

       

楠公父子訣別図

楠木正成(1294~1336)は、明治・大正時代の道徳教育の中で、その逸話が多く取り上げられる人物である。この錦絵も、道徳的観点から描かれたものと考えられる。 歌川豊宣(1859~1886)は、歌川豊国の孫で、弱冠28歳 […]

KAMPO MUSEUM IN SHIGA ©︎ All Rights Reserved