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本作は、初唐の三大家に数えられる書家・欧陽詢(557~641)の《九成宮醴泉銘》を臨書したものです。 《九成宮醴泉銘》は、唐の太宗(598〜649)が貞観6年(632)暑さを避けて九成宮を訪れたとき、宮殿の傍らに「醴泉」 […]
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折帖に、百人一首やいろは四十七文字が書かれた肉筆の作品。書者については不明であるが、江戸末期の万延元年十一月に書かれたとある。 このような折帖の手本の場合、師匠が一首ごとに弟子に書きあたえ、弟子がその書を習熟すると、次 […]
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百人一首は、読み物とてだけではなく、手習いの手本としても、利用された。この作品は、肉筆で書かれた百人一首で、手習いの成果として、後に一冊にまとめられたものであろう。 最終頁には「天明四載辰十一月吉日 福平氏長員書 写之 […]
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この作品は、「源氏物語」全五十四帖の本文を書き写したもので、表紙は金銀砂子で千鳥や波模様を表現した豪華な装丁である。冊子は巻ごとにまとめられ、「若菜」を上下巻とするなど、基本に忠実であるが、「幻」の巻が抜け落ちている。