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向かい合う二頭の龍を硯縁に彫り込んだ小さな硯。裏面には菩薩が彫られており、右に「永元十二年四月刻石」とある。永元は後漢時代の年号で、ちょうど西暦100年にあたる。 菩薩は画像石の類を模したものであろうが、出典は不明。
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その名の通り、自然に産出した石材が持つ金線を流星に見立て、周囲に雲紋が彫られている。石材は余り良くないが、彫刻が素晴らしく、程よい大きさは実用性を兼ね揃えた硯といえるだろう。 夜空を思い浮かべることができるような、上品な […]
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太子硯とは、10cm程の高さがある長方硯で、裏面が手前から両側を残して前方に傾斜し、手を差し込んで持ち運び出来るようになっている。やや高さが低いものは、挿手硯とも呼ばれる。 本作は、緑石の太子硯で、墨池には龍が口を開け吠 […]
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天然硯とは、産出した際の岩の塊や石肌を活かした硯で、作硯しないものもあるが、多くは必要部分を磨いて使用する。 本作は、墨池が浅く彫られ、墨縁は自然の状態を活かしており、必要以上に作硯していない。このことからも、本作の石材 […]