宣和石鼓第二硯

本来は、石鼓文第二碣の原文を表面に刻した硯であるが、本作は、墨池の周囲に「宣和延年之宝」「周宣王石鼓音訓第弐面」とあるのみである。 裏面は、「漢瓦当文延年益寿」とあり、文人らしき男性が彫られている。両面に長寿を願う文言が […]

       

緑石銅盒硯

緑石というよりは鉱物系の光沢を持つ硯で、自然石を作硯し、楕円形の墨池が彫られている。 付属する銅製の盒には、陳謨(字号は雲卿)なる人物の銘文が刻まれている。冒頭の「万石君」とは『史記』前漢・武帝項にその伝がある人物だが、 […]

       

廻紋硯

硯縁に紋が廻らされた硯で、硯式からは、清時代後期から民国時代頃に作硯されたものと思われる。 裏面は、左側に向かい坐禅を組む僧と、その傍らに「心如明鏡(心、明鏡の如し)」と彫られている。心が鏡のように澄んでいる、という意で […]

       

月池汲古硯(心田銘)

ほぼ正方形の輪郭が滑らかな硯で、月に見立てた墨池とその右側に「汲古」と彫られている。汲古とは、古を学び、見識を広めるという意。古を学ぶの言葉の如く、石材も良質なものである。 裏面は、道光辛巳(元年、1821)に「心田」と […]

       

廻紋寿硯

中央上部に、吉祥を意味する紋様を持つ硯。墨堂部分には墨を磨りやすくするためか、特徴的な窪みを持つ。落潮部分の傾斜も急である。 硯式から総合的に判断すると、清時代中期以前に作硯されたものと考えることができる。コレクションが […]

       

歙州八稜硯

八角形の硯は八稜硯と呼ばれる。墨堂は円形に作られ、周囲に墨池を廻らすことが多いが、本作は巴紋状の墨池である。 石材の表面は、白や黒の点(魚子紋)が前面に出ていることから、歙州石であろう。『西清硯譜』にも多く載る硯式である […]

       

端渓游魚硯

円状の墨池を囲むように、三匹の鯉が回遊し、同じく円状の墨堂の周辺には、波模様が彫られている。鯉魚硯は、登龍門の故事で知られるように、龍門とともに彫られることが多い。 裏面には、鮮やかに一本の金線が走っており、端渓の良質な […]

       

小倉百人一首かるた

藤原定家によって選ばれた和歌100首を通称「小倉百人一首」と呼ぶが、これを歌人の肖像と上の句、下の句の2種に分けてカルタとしたもの。江戸後期、吉田勘兵衛によって出版されたものを、明治中期頃にカルタとして販売したもの。作者 […]

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