本誌4月号では、銅雀台(どうじゃくだい)瓦硯を取り上げましたが、今月号は、日本の瓦硯をご紹介します。 この硯の名前である「奈良朝瓦硯」とは、元の所蔵者の命名によるものです。「奈良朝」とは都を平城宮に定めたいわゆる「奈良時 […]
細井広沢(1658~1736)は、江戸前期から中期にかけて活躍した書家・篆刻家。遠江、現在の静岡県出身。書法は唐様の書を北島雪山(1636~1697)に学び、また儒学者として柳沢吉保(1659~1714)に仕えた。 この […]
野村望東(1806~1867)は、幕末の歌人で、福岡藩士・野村清貫の妻。高杉晋作ら幕末の勤皇志士を匿ったことで知られる。 「くらゐ山」とは岐阜県に所在する山で、その名前から高位高官を意味する。黄金の花を枝折りして帰路の目 […]
市河米庵(1779~1858)は、江戸後期の書家。名は三亥(みつい)。字は孔陽(こうよう)、別号に楽斎(らくさい)など。米芾(べいふつ 1051~1107)や顔真卿(がんしんけい 709~785)などの中国の書を研究し、 […]
古玩文具の魅力⑥ 雄勝硯は、宮城県石巻市雄勝町より産出され、玄昌石(げんしょうせき)とも呼ばれます。石色は黒色で光沢のある硬質粘板岩から彫り上げられたものです。雄勝石の歴史は古く、奥州・伊達藩お抱えの硯匠であった奥田家の […]
明治初期の師範学校では、文部省と一体となり学制を支えるための教科書の編集にも努力していた。村田海石(1835~1912)は大阪の人で、名は寿、字は楽山、号を海石と称し、書を萩原秋巌に学び、独特な書風を立てて一家を成した書 […]
義務教育が開始された明治五年に、文部省が出版・発行した習字教科書。いろは四十七文字、かたかな五十音、単語を並べている。 習字教育の先駆的な教科書として知られているが、これほど保存状態の良いものも大変稀少である。コレクショ […]
頼山陽(1780~1832)は、名を襄(のぼる)といい、字は子成、三十六峰外史などと号した。大阪府出身。江戸後期を代表する儒学者の一人。明治以降の歴史教育に強い影響を与えた『日本外史(にほんがいし)』を著すとともに、多く […]
日下部鳴鶴(1838~1922)は、名を東作、字を子晹という。彦根藩士田中家の次男として生まれ、日下部家の養子となる。明治十三年(1880)、楊守敬の来日により、巌谷一六、松田雪柯と共に漢魏・六朝隋唐の古碑版法帖を研究し […]
貫名菘翁(1778~1863)は、江戸後期の文人書画の巨匠・儒者。阿波国(現在の徳島県)に生まれる。姓は吉井、名は苞(しげる)、字を君茂(くんも)・子善(しぜん)、海屋などと号した。17歳の時に高野山に登り、空海の書法を […]