懐素書蕉図

本作は、僧侶が芭蕉の葉に揮毫する姿を描く。僧侶は、唐代の書家である懐素(725~785)。修行の合間に書を学んだが、貧乏で紙が買えなかったことから、芭蕉の葉を紙がわりに練習したという。書の研鑽に励むことを象徴する故事をテ […]

       

山水舟上人物図

林子衡(生卒年未詳)は、福州の人。上海で銭慧安(1833~1911)に絵を学び、人物・山水を得意とした。 本作は、唐の杜甫(712〜770)の詩である「南隣」の一節を引き、その情景を描く。

       

斉白石肖像図

本作は、現代中国画の巨匠であり書家・篆刻家である斉白石(1864~1957)の肖像を描く。斉白石は、伝統芸術と民間芸術を融合し、新奇かつ質朴な作風を打ちたて、国内外から高く評価される。本作は、その生誕120周年を記念した […]

       

郭沫若肖像図

本作は、政治家であり文学者・考古学者・歴史研究者である郭沫若(1892~1978)の肖像を描く。郭沫若は、一時日本で亡命生活を送ったことがあり、また、原田観峰(1911~1995)の初訪中で面会し、観峰コレクション収集の […]

       

玄奘訳経図

王西京(1946~)は陜西省出身。中国美術家協会会員、西安美術家協会主席、西安中国画院院長。人物肖像画を得意とした。本図は、著名な唐代の名僧・玄奘が印度より持ち帰った梵文経典千三百三十五部を訳す場面を描く。

       

追儺図

陳崇光(1839~1896)本名は炤、号は若木、字の崇光で知られる。江蘇揚州の人。美術界の重鎮であった黄賓虹(1865~1955)に賞賛されたことから、広く認知されるようになった。古画を臨摸することで自らの画風を打ち立て […]

       

香満一輪図

兎は、古来より月の象徴とされる。日本では、兎は月でモチを搗くが、中国では不老不死の仙薬を搗くとされることから、長寿の吉祥を表す。また兎は多産なことから、子孫繁栄の意味も込められる。本作のタイトルは、「桂花の香りが月に満ち […]

       

琵琶行図

唐代を代表する詩人である白居易(772~846)の代表作に「琵琶行」があります。当時左遷され失意のうちにあった白居易はある日の夕刻、友人を送って渡し場へ行きました。するとどこからか琵琶の音色が聞こえてきます。その演奏は土 […]

       

紫微高照図

潘鈵(生卒年不詳)は字を松山という。江蘇丹徒の人。幼くして絵画を学び、人物画にすぐれた。 「紫微」とは、古代中国の天文学で北極星を中心にした一帯を指し、天帝の居所とされる。説話では、周の文王が避邪のため新築の民家に「紫微 […]

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