山渓漁隠図斗方

本作は、渓流に舟をうかべた漁師が、童子の淹れた茶をすする様子を描く。この画題もまた、隠者の象徴として漁師をとらえたものであろう。また、茶も文人が嗜むもののひとつとされる。 関連作品 停琹聴阮図斗方

       

停琹聴阮図斗方

本作は、屋外で二人の高士が向かい合い、一方が阮咸(げんかん)と呼ばれる楽器を奏で、もう一方が、それを琴の演奏を止めて聞き入る様子を描く。俗世間から離れた自然の中で、文人の教養である音楽の技を切磋琢磨しあう情景であろう。 […]

       

漁樵問答図斗方

本作は、水辺で漁師と樵が世間話に興じる様子を描く。漁師は、その魚を追って舟を漂わせるさまが、樵は、その薪を求めて山を彷徨うさまが、それぞれ俗世間にとらわれない隠者の姿を象徴するとされ、理想世界の住人としてよく画題に選ばれ […]

       

雲林玩桐図斗方

本作は、元末の文人で、画家でもあった倪瓚(げいさん 号・雲林 1301~1374)の故事を題材にしたもの。倪瓚は奇行で知られ、桐の木を愛したという。また、極端な潔癖症であり、友人が自宅の桐の根元に痰を吐いたと知って、召使 […]

       

人物図斗方

本作は、漁師が、その子どもらしき少年と、漁を終え帰宅する様子を描く。漁師は、その魚を追って舟を漂わせるさまが、俗世間にとらわれない隠者の姿を象徴するとされるとともに、一日の仕事を終え、団欒の待つ家庭へ帰る楽しさは、時に画 […]

       

人物図斗方

本作は、高士(高潔な文人)が、召使いの少年に琴を持たせ、山野に隠棲する友人を訪ねようとする様子を描く。隠棲は文人の理想であり、そこに心通じる友人が訪ねることは、無上の喜びであるとされる。また琴は、中国の伝統楽器である七弦 […]

       

受天百禄図斗方

白い鹿は「白」が「百」に通じ、「鹿(ろく)」が「禄」に通じるため、「多くの俸給を得る」出世の意味をもつ吉祥画題です。2頭のつがいは夫婦円満を表しています。 関連作品 英雄奇遇図斗方 洗象図斗方 観瀑図斗方

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