雁塔聖教序

序は太宗李世民(598〜649)、記は当時皇太子であった高宗李冶(628〜683)の撰。書丹は褚遂良(596~658)。西安の慈恩寺大雁塔初層に嵌入されている。 玄奘三蔵(602~664)の仏典翻訳を顕彰して建立された。 […]

       

萊子侯刻石

前漢と後漢の間に、王莽(前45~23)が建てた新王朝の刻石。この時代の刻石は数が少ないため貴重なものといえる。 波磔のない「古隷」から、波磔があり字形が扁平な「八分」隷書に、変遷する過渡期の書体である。石面は52×75c […]

       

昇仙太子碑 飛白篆額

則天武后こと武則天(624~705)により、行草書で書かれた碑文。33行。一部、楷書で書かれている。その碑額もまた武則天によるもので、飛白体で書かれている。碑額を飛白体で書くのは、「晋祠銘」と共通している。所どころに鳥が […]

       

顔魯公三表真蹟

顔真卿の三種の表文「謝贈華州刺史表」「謝兼御史大夫表」「譲憲部尚書表」を刻した作品。清時代に発見された墨跡本を、丹徒(江蘇省鎮江市)の包氏が入手し、石刻にして広めた。同時代には、多種の翻刻本が流布したとされる。

       

大字麻姑仙壇記

顔真卿63歳時の作品。後漢時代の仙女・麻姑についての伝説、ならびに、修行の地と伝えられる麻姑山の歴史について述べたもの。麻姑は中国の書物『神仙伝』に記される仙人。それに拠ると、麻姑は18歳の美しい女性であり、髪を頭頂部で […]

KAMPO MUSEUM IN SHIGA ©︎ All Rights Reserved