この作品は、渡辺玉壷斎(生卒年不詳)の書による手習い本です。渡辺自身の口上によると、これ以前に出版した商人が用いる文章をまとめた書物が好評を得たため、新しく出版をしたと書いています。 江戸時代後期には、より実用性のある手 […]
書者の玉置喬直(生卒年不詳)は、御家流の分流である玉置流の祖とされる人物です。その門人には、玉置栄長(堂号は筆花堂)もいます。跋文によると、玉置は書林(書店)の秋田太右衛門が「吾師」と仰ぐ人物で、「筆力疑い無」き人物でし […]
天保14年(1843)出版の『頭書訓読 庭訓往来精注鈔』をほぼ踏襲して、頭書に挿絵を加えた改竄(かいざん)本です。挿絵師は不明ですが、冒頭には「改」「辰八」の印が見えます。 庶民の日常生活に即して、「庭訓往来」の本文の要 […]
「庭訓往来」の本文に、注釈及び文意を記すとともに、児童の誦読(しょうどく、声を出して読むこと)や遺忘(いぼう、もの忘れ)に備えるために、本文の上に釈文と読み方を付した、贅沢な「庭訓往来」の注釈書です。 著者の蔀関牛(生卒 […]
「庭訓往来」の本文に、注釈及び文意を記すとともに、児童の誦読(しょうどく、声を出して読むこと)や遺忘(いぼう、もの忘れ)に備えるために、本文の上に釈文と読み方を付した、贅沢な「庭訓往来」の注釈書です。 著者の蔀関牛(生卒 […]
蔀関牛(生卒年不詳)の弟子である黒田子謹(生卒年不詳)による庭訓往来の注釈書です。題言は、天保14年(1843)、出版元の書肆(書店)・文精堂主人が書いています。 内容はほぼ、師匠の蔀関牛の著書『首書読法 庭訓往来具注鈔 […]
「童訓往来」とは、子どもたちの利用に適した往来物で、「大成」とは、庭訓往来だけでなく、「諸職往来」や「年中書翰用文章(ねんじゅうしょかんようぶんしょう)」など、 往来物に留まらない手習いの手本を集成したという意味で、いわ […]
「庭訓往来」は寺子屋で使用される初歩の教科書であったため、習字の目的のために、多くの書肆(しょし、書店の古称)より出版されました。習字だけでなく、教訓書として広く読まれました。 この作品も大坂で出版されたもので、口絵部分 […]
京都の読み本作家である池田東籬(1788~1857)と、五十川久親(生卒年不詳)が文字を書き、京都の書家で、玉水亭という堂号で活躍した小川保麿(生卒年不詳)が編輯した「庭訓往来」です。 小川保麿は「養育往来」という江戸時 […]