庭訓往来精注鈔(全)

天保14年(1843)出版の『頭書訓読 庭訓往来精注鈔』をほぼ踏襲して、頭書に挿絵を加えた改竄(かいざん)本です。挿絵師は不明ですが、冒頭には「改」「辰八」の印が見えます。 庶民の日常生活に即して、「庭訓往来」の本文の要 […]

       

農家専要 増益百姓往来(全)

往来物の一種である「百姓往来」をはじめ、「農民教訓状」「農家節用字尽(のうかせつようじづくし)」など、農家に役立つ知識をまとめた手習いのお手本です。 冒頭には、「種機(七夕)之由来」「社日之図」「野社講(やしゃごう)之図 […]

       

隅田川往来

江戸の参詣場所や由緒ある場所を取り上げた観光をテーマとした往来物です。参詣場所には、両国橋、筑波山、富士山などがあります。 この作品のように、参詣スポットを取り上げた往来物は江戸後期に普及してきましたが、その理由には、庶 […]

       

風月往来

「風月往来」とは、その本文が往来物の一つである「十二月往来」を模範としており、一月から十二月までの各月ごとに行事や風雅な季節の移り変わりを表した文章が2例ずつ文例として編集されています。「風月往来」は、幕末から明治に至る […]

       

庭訓往来(全)

この肉筆の作品は、寺子屋で師匠が弟子に与えたお手本で、豊前国(大分県)上毛郡友枝永手四郎丸村の吉川家に伝わったものです。江戸後期・文久~慶応年間に使用されたものです。 吉川家は富裕な農家として藩主に献金を行っており、江戸 […]

       

新童子往来万代宝鑑(全)

「庭訓往来」や「商売往来」、「実語教」・「童子教」など、手習いや読み物として利用されたテキストが一冊に集成された作品です。鳥飼酔雅(とりかい すいが)こと、出版元の吉文字屋市兵衛(1721~1793)が識語を書いています […]

       

庭訓往来(全)

享保17年(1732)版の奥付のあるもので、観峰館所蔵本としては最も古い庭訓往来です。筆者の玉置栄長(堂号は筆花堂)は、玉置流の流れを組む書家で、御家流の伸びやかな書風で書かれています。江戸・京都で出版され、大坂(大阪) […]

       

庭訓往来抄(全)

庭訓往来の中でも「注釈系」に分類されるもので、本文の意味を分かりやすく解説したものです。表紙は後の時代に補修されたもので、最終頁に「安永七年正月吉日書之写 (悟常の朱文印)」の文字が見えることから、補修されたのはこの頃( […]

       

御成敗式目

御成敗式目は、鎌倉時代に成立した武家政権のための法令集です。江戸前期、慶長年間に出版されたもので、武士の子弟のために出版されました。 底本(ていほん、写本の原本)となった御成敗式目は、小槻伊治(1496~1551)による […]

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