矢立は、『源平盛衰記』や『太平記』などを文献上の初出とし、近世以降に多く利用されている。近江商人は天秤棒と矢立をもって遠隔地に出かけていたため、地元で生産された八日市矢立は当時から全国に知られていたものである。八日市矢立 […]
矢立は、『源平盛衰記』や『太平記』などを文献上の初出とし、近世以降に多く利用されている。近江商人は天秤棒と矢立をもって遠隔地に出かけていたため、地元で生産された八日市矢立は当時から全国に知られていたものである。八日市矢立 […]
遠山廬山(1823~1904)は、京都出身の書家で、東寺坊官の田辺玄々(1796?~1859)にまなび、とくに行書を得意としました。名は慧といいます。本作は、楷書、行書、草書を織り交ぜ、唐代の有名な七言絶句詩を書いたもの […]
江戸後期の人気読本作家である池田東籬(1788~1857)が著したもの。挿絵は、新見大年・喜多川祭魚による。表紙に「女訓躾方」「女今川入」とあることから、女性のための教訓書を兼ねていた。 この作品の冒頭の色刷の頁には、 […]
この作品は、書名に「女今川状 百人一首 女手習状 女教小倉色紙」とあり、目録として、多くの付録を載せたものである。 冒頭の挿絵は、「倭国賢女」として、清少納言、紫式部、赤染衛門、伊勢大輔、和泉式部の五名の女性が描かれて […]
この作品は、冒頭に女中の挿絵があり、その後、「女中名づけ」「百人一首」と続いていく。頭書には、「女消息往来」など、女性向けのテキストが多く載せられている。絵師は不明だが、冒頭の屏風に「乙丸画」とあることがヒントになろう […]
この作品は、内題に「寺子重宝 婚礼百人一首 祝言絵抄」とあるように、女性向けの読本・手習い本である。冒頭は、婚礼の作法ではじまり、当時、女性が身に付けるべきと考えられていた教養の数々が載せられている。 百人一首の部分に […]
水谷緑亭(1785~1858)の序文によると、古今の贈答の和歌と肖像を集めた読本である。 「畸人百人一首」と同じ著者、同じ挿絵師による異本の百人一首。 和歌の贈答は、見開きの両名の人物によってなされている。画像は、蜷川 […]
奇人たる人物百人の肖像と和歌を載せている。その挿絵は、歌川国芳(一勇斎、1798~1861)や歌川貞秀(玉蘭斎、1807~1879?)など、当時活躍中の浮世絵師たちが手掛けた。 画像(右)は、「寛永の三筆」として知られ […]
百人一首といえば、藤原定家撰「百人一首」であるが、江戸時代には、それに限らず、様々な種類の百人一首が出版された。 この作品は、漢学者である関口秋美(金水、1802~1862)の序文によれば、百人一首が広まるとともに、俗 […]