藤本煙津(1838~1926)は、神崎郡(兵庫県)福崎町出身の画家。神崎郡役所に勤めた後、明治二十九年(1896)に大阪に居を移し、日本画、篆刻に専念した。その画を島 琴江や村田香谷らに学び、文人画家として多くの作品を残 […]
伊藤小坡(1877~1968)は明治~昭和時代に活躍した日本画家。三重県猿田彦神社宮司の娘として生まれ、谷口香嶠(1864~1915)や竹内栖鳳(1864~1942)らに学びました。「五節舞」とは、大嘗祭における豊明節会 […]
習字の際に古人の筆跡を手本とすることは、江戸時代にも盛んであり、中には、様ざまな人物の筆跡を蒐集して楽しむ人もいた。編者の玉田成章(生卒年不詳)は、各地に伝わる古人の筆跡を尋ね、それらの文字を書き写し、石に刻して刊行した […]
「古今集法帖」とあるが、沢田東江(1732~96)による和漢朗詠集・巻下の臨書の石摺り本。東江は江戸時代の書家で、王羲之書法の研究者。荻生徂徠の古文辞学派の影響を受け、書の復古主義を提唱し、流行の明代の書風を捨て、魏晋の […]
筆者の篠田明浦(1728~1780)は、江戸時代中期の書家。江戸の人。大橋流の書をまなび、篠田行休(こうきゅう)の跡をつぐ。さらに関思恭(しきょう)に学び、明浦流をおこす。画にも優れた。 本書は、把筆書法の大略を図入りで […]
大江玄圃(1729~94)は江戸時代中期の儒者。京都の人。はじめ石田梅岩に、のち詩と書法を竜草廬(りゅうそうろ)に学んだ。詩社・時習塾をひらき、「唐詩紳」など唐詩に関する書物を多く遺した。 本書は、文房四宝の解説書であり […]
本書は、往来物の一種で、正月の文からちらし書の文まで三十種類の手紙の案文集。御家流で書かれた書は、伸びやかで美しい。作者の臨泉堂は青木至誠のことで、文化年間に往来物の作者として名前が残る人物である。
『都名所図会』は墨摺六冊本で、名所図会のさきがけとなった。本書は本文を京都の俳諧師・秋里籬島が著し、図版を大坂の絵師・竹原信繁(春朝斎)が描き、京都の書林・吉野屋から刊行された。 場面は京都の桜の名所、嵐山の風景。素性法 […]