庭訓往来抄(全)

庭訓往来の中でも「注釈系」に分類されるもので、本文の意味を分かりやすく解説したものです。表紙は後の時代に補修されたもので、最終頁に「安永七年正月吉日書之写 (悟常の朱文印)」の文字が見えることから、補修されたのはこの頃( […]

       

御成敗式目

御成敗式目は、鎌倉時代に成立した武家政権のための法令集です。江戸前期、慶長年間に出版されたもので、武士の子弟のために出版されました。 底本(ていほん、写本の原本)となった御成敗式目は、小槻伊治(1496~1551)による […]

       

商売往来(全)

西川閑斎は、寺子屋師匠として多くの手習い本を書いています。しかしながら、その経歴は詳しくは分かっていません。天保8年(1837)に出版された『増補 年中用文章』には、「龍章堂先生遺筆」とあります。このことから、それ以前に […]

       

江戸往来

江戸の参詣場所や由緒ある場所を取り上げた観光をテーマとした往来物です。参詣場所には、両国橋、筑波山、富士山などがあります。 この作品のように、参詣スポットを取り上げた往来物は江戸後期に普及してきましたが、その理由には、庶 […]

       

御家 庭訓往来(全)

西川龍章堂の筆に拠る庭訓往来の一種。出版年は不明だが、冒頭頁に「安政二(?)十月始廿六日」の墨書があることから、安政年間以前に出版されたものであろう。背文字部分にわずかに「市場氏」の墨書が見える。

       

改正新刻 女庭訓教文庫(全)

女子のための教訓書で、江戸時代全般にその礼儀作法が尊ばれた小笠原流礼法に則った内容となっています。頭書には、絵入の「女諸礼はじめがき」があり、「手習したまうべき事」には、「いろは」を学ぶ女子の手習いの様子が描かれています […]

       

女文章大和錦(全)

読み本作家である池田東籬亭(1788~1857)の序文からはじまるもので、西川閑斎が文字を書き、挿絵は、京都・大坂で活躍した浮世絵師の菱川清春(生卒年不詳)が描いています。内容は、年始の文からはじまる手紙のお手本集です。

       

絵入女文通宝袋(全)

「菊すけ」という人物の序文に、「文字は心を写し、文は心を通じるもの」とあるように、女子のための手習いと手紙を書く練習をするための手本です。 内容は、「初春祝儀文」より38種の文例及び返信文の文例を記しています。女子が学び […]

       

南朝大平 忠臣往来(全)

いわゆる南北朝時代の南朝の功臣を顕彰し、楠木正成(くすのき まさしげ)、新田義貞(にった よしさだ)などの書簡の体裁による往来物です。 本編上部には、各功臣の略伝を載せています。冒頭の挿絵もまた、大坂の浮世絵師・松川半山 […]

       

専玉古状揃貨蔵(全)

この作品は、今川状、腰越(こしごえ)状、義経含(ふくみ)状、熊谷(くまがい)状、経盛(つねもり)返状、大坂状などのいわゆる「古状」を御家流で書いたものです。 特筆すべきは、この書物の版元である蔦屋重三郎(1750~179 […]

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