文政新板 庭訓往来(全)

京都の御家流の書家、西川龍章堂の手による往来物で、庭訓往来本文に仮名が付されている。冒頭には、元の所有者が墨をこぼしてしまったのであろうか、墨色部分に朱色で本文を補った箇所がある。裏表紙には、「慶応三丁卯九月吉日〓/仁志 […]

       

坂川商売往来并官名(全)

坂川暘谷(1778~1849)は、三重出身の書家で、 江戸で書塾を経営し、多くの寺子屋師匠を育てました。その弟子には、「暘」もしくは「泉」を与え、堂号としました。 この作品は、坂川暘谷が著した手本の一つで、弟子の枝川暘洲 […]

       

禅林集句(乾・坤)

いわゆる『禅林句集』の一種で、禅問答で用いられる禅語の読み下し、出典、解釈が付されているもの。江戸時代には、禅宗の僧の必読の書として広く流布し、また一般の人びとにとっても有益な書物であった。 観峰館所蔵本は、京都の書肆・ […]

       

往生要集(上・中・下)

題箋に「往生要集」とあるが、元禄2年(1689)本を元版とし、新たに3巻本として出版された「和字絵入往生要集」の寛政2年(1790)本である。源信原著『往生要集』を元に、漢字に仮名交じりの本文に挿絵を入れて編集したもので […]

       

和字絵入 往生要集(上・中・下)

『往生要集』は、恵心僧都源信(942~1017)原著で、寛和元年(985)に撰述された。阿弥陀仏の浄土に往生するために必要な経文類を抜粋したもので、全3巻よりなる。 江戸時代になると、『往生要集』に関する書物が多く出版さ […]

       

頭書絵註 実語教童子教註抄

実語教とは、平安時代末期から江戸時代にかけて出版され、ベストセラーとなった児童教訓書である 。古い書物の中から教訓となる五言・九十六句を選び取り、寺子屋などの教科書として使用された。「山高故不貴(山高きが故に貴からず) […]

       

西洋昔噺「八つ山羊」

グリム童話の絵本として最初期のもので、「狼と七匹の子山羊」を日本で初めて紹介したものである。山羊が八匹になっているのは、「やつやぎ」という言葉の言い回しによるとされている。 明治時代の欧文挿絵本であるちりめん本を出版した […]

       

定家撰錦葉抄(全)

「定家」とは藤原定家を指し、定家選「小倉百人一首」の和歌と歌人の肖像とを彩色摺りにした読本。江戸後期には、『若鶴百人一首』をはじめ、多くの百人一首の読本が出版されたが、その中でも特に豪華な彩色本である。 冒頭の曲水宴の挿 […]

       

新百人一首

新百人一首は、室町幕府第9代将軍足利義尚撰による私撰和歌集。文明15年(1483)10月に成立。この新百人一首は、藤原定家撰の小倉百人一首に漏れた著名な歌人の歌を、勅撰和歌集から百首選定したものである。ただし、91首目の […]

       

和漢硯譜

日本で初めての硯譜で、全三巻に中国や日本の硯を写し、釈文・解説などを付している。著者の鳥羽希聰(1739~1823)は近江出身で、京都の文人として池 大雅や木村兼葭堂らと交友があった。自身も、小景の山水画を得意とした。寛 […]

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