本朝能書伝

本書は、「三筆」・「三蹟」など日本の能書家の伝記と、その代表的な書作品及び肖像を編んだもの。著者の橘 行精は『入木抄釈義』などを著した人物である。「能書」という言葉を定着させるとともに、江戸時代以降の「能書」観を伝える書 […]

       

三国志演義画帖

この作品は、昭烈帝(劉備)より孫権、太史慈ら27名の『三国志演義』に登場する英雄を描いた画帖である。27名は主に蜀・呉の人物に限られ、僅かに孔融、董卓、貂蝉、呂布の『演義』を象徴する場面に登場する人物や、鄧艾等の忠臣など […]

       

本朝歴代群書法帖

我が国の古筆名跡を集めた法帖で、「本朝歴代群書法帖」21冊、「本朝歴代続群書法帖」37冊、「手鑑」1冊の併せて59冊からなる。著名な「那須国造碑」「多胡碑」等の拓本の他、三筆、三蹟の書などを載せる。続編は、武士、連歌人、 […]

       

真行習字手本(甲)

明治初期の師範学校では、文部省と一体となり学制を支えるための教科書の編集にも努力していた。村田海石(1835~1912)は大阪の人で、名は寿、字は楽山、号を海石と称し、書を萩原秋巌に学び、独特な書風を立てて一家を成した書 […]

       

習字初歩(完)

義務教育が開始された明治五年に、文部省が出版・発行した習字教科書。いろは四十七文字、かたかな五十音、単語を並べている。 習字教育の先駆的な教科書として知られているが、これほど保存状態の良いものも大変稀少である。コレクショ […]

       

耳比磨利帖(乾・坤)

習字の際に古人の筆跡を手本とすることは、江戸時代にも盛んであり、中には、様ざまな人物の筆跡を蒐集して楽しむ人もいた。編者の玉田成章(生卒年不詳)は、各地に伝わる古人の筆跡を尋ね、それらの文字を書き写し、石に刻して刊行した […]

       

古今集法帖

「古今集法帖」とあるが、沢田東江(1732~96)による和漢朗詠集・巻下の臨書の石摺り本。東江は江戸時代の書家で、王羲之書法の研究者。荻生徂徠の古文辞学派の影響を受け、書の復古主義を提唱し、流行の明代の書風を捨て、魏晋の […]

       

筆法覚書

筆者の篠田明浦(1728~1780)は、江戸時代中期の書家。江戸の人。大橋流の書をまなび、篠田行休(こうきゅう)の跡をつぐ。さらに関思恭(しきょう)に学び、明浦流をおこす。画にも優れた。 本書は、把筆書法の大略を図入りで […]

       

学翼

大江玄圃(1729~94)は江戸時代中期の儒者。京都の人。はじめ石田梅岩に、のち詩と書法を竜草廬(りゅうそうろ)に学んだ。詩社・時習塾をひらき、「唐詩紳」など唐詩に関する書物を多く遺した。 本書は、文房四宝の解説書であり […]

       

御家 年中女用文章(全)

本書は、往来物の一種で、正月の文からちらし書の文まで三十種類の手紙の案文集。御家流で書かれた書は、伸びやかで美しい。作者の臨泉堂は青木至誠のことで、文化年間に往来物の作者として名前が残る人物である。

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