昭和17年(1942)初版の、台湾総督府が出版した習字教科書です。台湾で使用されたために、国内で流通した数 が少ない貴重な教科書です。内容は、第4期国定習字教科書、いわゆる「ハナトリ」本に倣ったものです。 台湾は当時日本 […]

昭和17年(1942)初版の、台湾総督府が出版した習字教科書です。台湾で使用されたために、国内で流通した数 が少ない貴重な教科書です。内容は、第4期国定習字教科書、いわゆる「ハナトリ」本に倣ったものです。 台湾は当時日本 […]
この教科書は、国定教科書の第5期の習字教科書です。国定教科書とは、明治37年(1904)より開始された、国もしくは国が指定する機関、団体が発行する教科書のことで、戦前までに5期にわたって発行されました。 第5期の習字教科 […]
鈴木翠軒(1889~1976)は、愛知県出身の書家。名は春視。丹羽海鶴に師事。戦後の国定教科書を揮毫し書道教育に多大な影響を与えた。本書は、国定第四期本にあたる。 毛筆の教科書は一年生の二学期より使用され始め、この教科書 […]
明治7年(1874)、師範学校で用いられた教科書です。学制公布後、比較的早期の段階で出版されたものです。書を担当した人物は分かりませんが、王羲之(303~361)や巻菱湖(1777~1843)の書風を学んだ書家だと思われ […]
巻菱潭(1846~1886)は、山梨県出身の書家で、巻菱湖(1777~1843)の門人としてその書風を受け継いだ人物。明治前半を通して、百点以上にも及ぶ習字教科書を執筆した。 本書も菱潭らしい伸びやかな筆遣いで、手本とし […]
佐瀬得所(1822~1878)が揮毫した習字手本です。折り紙を糸で綴じられた簡素な装丁になっています。 注目は、表紙に「磐前県版」とあることです。磐前県は、明治4年(1871)から9年(1876)まで設置された県で、廃藩 […]
この習字手本は、「欧行を送る文」など、行草書体で手紙の文例を書いたもので、習字の手本として活用できるだけでなく、手紙の書き方も学べるものとなっています。 著者の黒田行元こと黒田麹廬(くろだ きくろ、1827~1892)は […]
司馬遷が著した『史記』は、日本では奈良時代より受容され、『源氏物語』など、著名な文学作品に引用されています。この作品は、江戸時代の儒学者である岡白駒が著した『史記』の抄出・註釈書です。展示は、「刺客列伝」の中、荊軻による […]
『資治通鑑』は、中国・北宋の司馬光(1019~1086)によって編纂された、全二九四巻の歴史書です。中国を代表する歴史書の一つとして、広く受容されていました。 写真のページは、始皇帝の統一以前に活躍した将軍・李信(生卒年 […]
『十八史略』は、中国・南宋の曾先之によって編まれた歴史書です。『史記』をはじめ、18種の歴史書を切り貼りして編集されたもので、子供向けの読本であったため、中国では古典として認められませんでしたが、日本では漢文のテキストと […]