秀雅百人一首

百人一首といえば、藤原定家撰「百人一首」であるが、江戸時代には、それに限らず、様々な種類の百人一首が出版された。​ この作品は、漢学者である関口秋美(金水、1802~1862)の序文によれば、百人一首が広まるとともに、俗 […]

       

列女百人一首(全)

水谷緑亭(1785~1858)の著書で、百人一首にならい、古より聞こえる貞女列婦百名の肖像と百首の和歌を記した読本である。冒頭の挿絵は、著名な葛飾北斎(1760~1849)が手掛け、人物の肖像は、歌川豊国(1769~18 […]

       

英雄百人一首(全)

序文に拠ると、江戸の安寧の世に忘れ去られようとする武士たちの和歌のうち、字数の定まった和歌のみを集め、百名の英雄の和歌と肖像とを集めたもの。​ 冒頭は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)よりはじまり、「新百人一首」を撰した常徳 […]

       

小倉百人一首

小野鵞堂(1862~1922)は、明治大正から時代を代表する仮名の書家である。斯華会(このはなかい)を起こし、通信教育によって鵞堂流を広めたという。当館の創立者・原田観峰も幼少期、斯華会に所属していたと、後に回顧している […]

       

千歳百人一首(全)

書名は異なるが、「永寿百人一首」と同じ内容で、和歌や挿絵からも分かるように、同じ版木を使用している。「永寿」は群玉堂の出版であることが分かるが、この作品は版元も不明である。​ 末尾の順徳院に落款があり、「木風翁敬画」と書 […]

       

増 百人一首玉椿(全)

百人一首の他、女大学(今川になそらへて自をいましむ制詞条々)などを載せる。細目は、表紙に詳しい。​ 書は、清吟堂・杉邉水谷(生卒年不詳)が筆耕している。江戸時代、「堂」と付く号を持つ筆耕者は、寺子屋師匠として、子弟の教育 […]

       

永寿百人一首(全)

大阪の書肆(書店)・群玉堂の岡田茂兵衛が出版した、百人一首の書物である。​同じ内容のものは、江戸時代に数多く出版されており、その人気ぶりがうかがえるとともに、未発見の作品もまだまだ多い。​ この作品も、管見の限りでは「国 […]

       

鶴寿百人一首(全)

この作品は百人一首の和歌と歌人の肖像を載せたもので、頭書には「婦人必読」「婚礼式法」「源氏香の図」などが併載されている。​ 弘化年間に出版されたと考えられるが、絵師は不明である。

       

若鶴百人一首

「絵本太閤記」の挿絵師として知られる岡田玉山(1737~?)の弟子、石田玉山(?~1812?)のベストセラーである。その内容は、小野小町一代物語、女年中用文章・百人一首・女大学など、さまざまな読み物、手習いの手本を収めて […]

       

橘千蔭翁真筆 新百人一首

享和3年(1803)に出版された「新百人一首」を明治24年(1891)、東京・博文堂より再版したもの。観峰館の収蔵本は再版にあたる。​ 折帖ではなく和綴本であること、冒頭に村田春海(1746~1811)の跋があるなど、装 […]

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